高校模擬国連国際大会への日本代表団派遣支援事業

大会概要

毎年5月にニューヨークにて開催される高校模擬国連国際大会(GCIMUN;Global Classroom International High School Model United Nations Conference)は、例年世界約27ヶ国よりのべ1800名の高校生が参加する大規模な模擬国連の大会です。本事業では、全日本高校模擬国連国際大会にて選出した6校12名(2019~2021年は8校16名)の高校生をかかる大会に日本代表団として派遣しています。日本代表団メンバーは全員が同じ国を担当しますが、チームによって異なる国際組織の会議に参加します。

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派遣支援事業は以下の構成となっております。

インフォメーション・セッション

国際大会派遣に先立ち4月中旬に開催するインフォメーション・セッション(Information Session)では、説明会や政策発表会などを行います。政策発表会では、各派遣生が大使の立場で自分たちの立てた政策を英語で発表します。発表後は、外務省職員など専門家の方々や派遣OBOGから質問・フィードバックをいただいており、議題や担当国について理解を深める良い機会となっています。政策発表会の後にはグループディスカッション形式の企画を行い、実践形式で英語を用いるとともに、派遣生同士が仲を深められ、今までに派遣されたOBOGの経験談を聞くこともできるなど、有意義な時間を過ごします。

表敬訪問

ニューヨークに到着した派遣生は、中満泉氏(国連事務次長・軍縮担当上級代表)や国連日本政府代表部、担当国の国連政府代表部などへ表敬訪問する機会をいただいております。(※訪問する場所は年により変更となる場合がございます)

中満氏からは、訪問時に軍縮や人道の分野をはじめ、ご自身の経験についてなど数々の貴重なお話をいただいておりきます。お話の最後には派遣生への激励の言葉をいただいており、派遣生にとっては会議に向けてさらに身が引き締まる機会となっているようです。

国連日本政府代表部では、星野俊也氏(国連日本政府代表部大使・次席常駐代表)から日本の国連外交に関するお話をしていただいております。星野氏と中満氏は、日本において先駆的に模擬国連の活動を広められたお二方で、派遣生に寄り添った立場から言葉をいただいております。

担当国の国連政府代表部では、これから担当する国の大使のお話を伺うことができるほか、各会議の議題に則した質問をすることができ、これから会議にのぞむ派遣生にとって有意義な機会となっております。

これまでには他にも、UNWomen、UNICEFやJETROといった機関の事務所を訪ねており、派遣生はフィールドワークや交渉の最前線に立つ方々の話を伺う機会を得ています。

高校模擬国連国際大会

模擬国連会議は、国連本部ビルにほど近いGrand Hyatt Hotel にて開催されます。派遣生によって議題も会議規模も異なりますが、どの議場でも世界各国から来た仲間との議論を楽しみ、他国の大使と真摯に交渉を重ね、国益・国際益の両面の達成を目指そうとする姿が見られます。会議自体は2日間で終了してしまうにも関わらず、大きな成長を実感する派遣生が多いようです。会議終了後には、閉会式が国連本部ビルの総会本会議場にて行われます。

渡米報告会

各派遣生が国際大会および表敬訪問にて経験したことを協賛企業の皆さまや中学生・高校生などに発表する場として、例年6月下旬に渡米報告会を実施しております。日本では体験できない舞台にのぞんだ派遣生は、前年11月の全日本大会の頃に比して格段に視野が広がり成長しています。派遣生による発表が終わった後には、見学の中学生・高校生を交えた企画も実施し、模擬国連活動のさらなる発展に資するよう努めております。